(
続き)
東大寺を見終わったのが午後3時。
雨は相変わらず降っている。
ここからがんばって「春日大社」に行きたかった。
というのも、mikibaseちゃんが
「興福寺から東大寺、春日大社と、がんばれば歩いて回れます」
と教えてくれていたからだ。
しかし。
雨が…。
私は古いホーキンスのスニーカーを履いていたのだが、
それでも、じわじわと靴底から雨がしみ入っていている。
マーメイドさんも履き慣れたモカシンのスリッポン。
ひとことも言わないけど、きっと靴の中はぐっしょりだろう。
このままではもう無理だということで、
私たちは帰路に着くことにした。
来たアクセスを戻ることに。
帰りは、近鉄奈良駅から急行に乗った。
1日フリー乗車券は特急以外には乗れるとのこと。
(マーメイドさんが駅員さんに聞いてくれた)
便利だ。
行きにも見たが、
帰りの電車の中でも
車窓から復元された平城宮跡が見えた。
新緑の中、平野のどまん中に復元された大極殿。
実は、
私たちが奈良にいた22日。
その次の日が大極殿復元記念式典だった。
私の休みに合わせてもらって、少し申し訳ない気持。
数日ずれていたら、大極殿も見学できたのに。。
途中下車してもよかったんだけど、
雨が…。
やはりこの雨が、それを阻んでいる。
雨の中、だだっ広い平常宮跡を、
それもおそらくぬかるでいるであろう道を延々歩く元気がなかった。
そんなことを考えてると…。
電車の中で、数人の老婦人がゆったりとした関西弁で話しているのが聞こえた。
どうやら「歌会」の帰り。
「歌会」
さすがは古都。
軽く普通のサークル、もしくは習い事で「歌会」。
九州では考えられない。
「出る人が少ないってゆうから、来たんやわ」
「けっこう集まってはったね」
「皇太子はんがくるとは思わんかったわ」
え?
皇太子?
それは後日わかった。
23日の復元記念式典に皇太子さまが出席されていたのだ。
前日から奈良に滞在して、
そういう「歌会」とかにも顔を出すのだろう。
そしてあれよあれよと、私たちは無事に大阪南港のフェリー乗り場に戻ったのだった。
どこにでかけてもクセのようにマンホールのフタを撮る私。
奈良です。
鹿です。
でも、紅葉じゃなくて(それは花札じゃん…笑)
桜?かな?